2025年6月、読売ジャイアンツの終身名誉監督・長嶋茂雄さんの訃報が報じられた直後、SNS(特にX)ではある提案が注目を集めました。
それが「背番号3を全球団で永久欠番にすべきでは?」という意見です。
この記事では、賛成派・反対派・中間層と3つの立場からの意見を、実際の声を拾いながら解説していきます。
話題の発端と背景
この議論の背景には、
- MLBのジャッキー・ロビンソン(背番号42)
- NBAのビル・ラッセル(6番)
スポーツを超えた功績を持つ選手の「全球団永久欠番化」の事例があります。
長嶋氏は日本プロ野球の象徴的存在であり、球界への功績は計り知れません。
こうした国民的英雄の偉業を称えて「NPB全12球団で背番号3を永久欠番にすべき」という声が一部ファンの間で高まりました。
賛成派の主張
- 日本野球の象徴的人物である
長嶋氏はプロ野球人気を全国区に押し上げた立役者。野球文化そのものを形成した功績は、特定球団に留まらないとの評価もあります。 - 象徴としての意味
巨人ファンに限らず、「野球=ミスター=背番号3」と記憶している世代も多く、象徴的な存在として称える意味で全球団での永久欠番を推す声があります。 - 他のスポーツに倣うべき
MLBやNBAでの先例に倣い、「日本のプロスポーツ界も統一的な象徴を設けるべき」とする文化的な提案として受け止める声も。
まったく綺麗事とは思いません
— へんのたいぞー (@LfvzawF11FHRjGs) June 3, 2025
長嶋さんがいなければ
間違いなく今のプロ野球の
人気や高額な年俸
メジャー挑戦などは
無かったのでそれぐらい
してもお釣りが来るぐらいです!
でも全球団の背番号3が
無くなることを長嶋さんは
望んでるとは思えないので
もっと違う栄誉の称え方が
良いと思います
3を永久欠番にするほどにした選手は誰ですか?
— ええじい@FP2級(合格目標) (@eiji_tohan) June 3, 2025
長嶋さんです。
3を今つけている選手は、長嶋さんがつけていた3
だから名誉、尊敬の念を抱いているのです。
決して失礼なんて思いませんよ。
むしろ彼らにも名誉な事です。
反対・慎重派の主張
- 他球団の伝統や現役選手を無視している
多くの球団にとって「3番」は主力打者の象徴であり、過去にも名選手が背負ってきました。既に3番を付けている選手やファンにとっては、納得しがたい案です。 - 長嶋氏は巨人一筋
グラウンド上で他球団に直接貢献したわけではなく、「巨人の背番号を全球団に押し付けるのは傲慢」との反発も。 - MLBやNBAとは背景が違う
ロビンソンやラッセルは、人種差別撤廃や社会運動といった歴史的文脈がある一方で、長嶋氏の功績はあくまで野球界内にとどまるため、同列に語るのは違和感があるという冷静な意見も。
巨人ファンだけどさすがにそれは無い
— おっち~ (@OM42_27DH) June 3, 2025
でも、長嶋茂雄デーとかで全員背番号3を付ける日はあってもいいかもしれない
故人を悼む気持ちはあるが『全球団永久欠番』は違う。
— サモすけ (@samosuke2460) June 3, 2025
それを上から目線で押し付ける読売ファンは勘違いも甚だしい。
中間派の見方
- 功績は認めるが永久欠番には慎重
長嶋氏の貢献を否定する声は少なく、むしろ「称える形は他にもあるのでは?」と考える層も多いです。たとえば「NPB功労者としての記念日制定」「特別賞の創設」などが代案として挙がっています。 - 全球団でなく“記念扱い”にすればよい
「永久欠番」ではなく、「毎年6月に“長嶋デー”を設ける」といったソフトな施策でリスペクトを示すべき、という提案もあります。
ジャッキーロビンソンデーのように毎年1日だけ全員背番号3にしたらどうだろうか
— HK (@cocoaoishiina) June 3, 2025
巨人ファンではないが、ミスターの功績を考慮しても、それくらいあってもいいと思う
全球団永久欠番とかやるより長嶋茂雄デーで皆3番つけるみたいな奴の方が好きやな
— 森の賢者 (@super_nova_ky) June 3, 2025
結論:あくまでSNS上の議論、公式な動きはなし
現時点ではNPBや各球団から公式な発表や議論の動きはありません。
今回の話題はあくまでSNS発信の議論にとどまり、多数派は否定的あるいは慎重な立場です。
永久欠番は本来、その球団にとって不可欠な存在であった人物に対して贈られるもの。
それを全球団に適用するという発想は、スポーツの伝統や文化的背景を踏まえると、簡単に実現するものではないのが現実です。



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