2024年12月、やまゆり園事件の死刑囚・植松聖が獄中結婚を発表し、SNSやニュース番組で大きな話題となりました。
「死刑囚と結婚する女性なんて本当にいるの?」
「他にもそんな人いるの?」
と思った方も多いのではないでしょうか。
実は、日本国内でも獄中結婚をした有名人は複数存在します。本記事では、その中でも特に注目度の高い5人を厳選して紹介します。
① 木嶋佳苗(きじま かなえ)|“婚活殺人”の異名を持つ女性死刑囚
首都圏連続不審死事件の容疑者として逮捕され、複数の男性を毒殺したとされる木嶋佳苗被告。
彼女は上告中の2015年に支援者と獄中結婚。その後、姓を変更しましたが、2度の離婚を経験し、現在は3度目の獄中婚をしているとも報じられています。
面会や差し入れを通じて関係を深めたとのことで、現在も死刑囚として収監中です。
② 宅間守(たくま まもる)|附属池田小事件の死刑囚
2001年に大阪の小学校で児童らを襲い、8人を殺害した宅間守元死刑囚も、2003年頃に支援者の女性と獄中結婚しています。
結婚後に姓を「吉岡」に改名しましたが、2004年に死刑が執行されました。
極めて残虐な事件の加害者であるにもかかわらず、獄中で愛情を育んだという事実は、社会に大きな波紋を広げました。
③ 新実智光(にいみ ともみつ)|元オウム真理教幹部
地下鉄サリン事件などで知られるオウム真理教の幹部の一人、新実智光死刑囚も、信者の女性と獄中で結婚していました。
7年間にわたる結婚生活を送りましたが、2018年に死刑が執行されています。
妻は「罪を償いながらも、人として向き合いたい」と語っており、宗教的な結びつきが背景にあったと見られます。
④ 永山則夫(ながやま のりお)|連続射殺事件の死刑囚
1970年代、日本を震撼させた永山連続射殺事件の犯人である永山則夫は、控訴中に文通相手の女性と獄中結婚しています。
後に離婚し、1997年に死刑が執行されました。
死刑囚として収監されながらも、彼は獄中で多くの読書・執筆活動を行い、人間性を問う存在としても注目されていました。
⑤ 藤本敏夫(ふじもと としお)|歌手・加藤登紀子と結婚
学生運動家として活動し、逮捕・収監された藤本敏夫さんは、1972年に歌手の加藤登紀子さんと獄中結婚。
刑務所内で愛を育み、出所後は家庭を築き社会復帰も果たしています。
獄中結婚=死刑囚というイメージが強い中、藤本さんのような「再出発を遂げた例」もあることは意外かもしれません。
なぜ獄中結婚する人がいるのか?
獄中結婚は、法律上は自由な婚姻の一環として認められています。背景には以下のような事情が見られます。
- 被害体験や喪失体験を持つ女性が、加害者の思想に共鳴する
- 文通や手紙のやり取りを通じ、距離を縮める
- 加害者側も人とのつながりを求め、外界との接点を保とうとする
「罪を犯しても人として愛される存在か?」という根源的な問いが、獄中結婚には常につきまといます。
まとめ|獄中でも「人は人を愛する」のか?
今回紹介した5人のように、極限状態の中でも結ばれたカップルが存在するという事実に、多くの人が複雑な感情を抱くことでしょう。
- 木嶋佳苗(婚活殺人事件)
- 宅間守(附属池田小事件)
- 新実智光(オウム真理教幹部)
- 永山則夫(連続射殺事件)
- 藤本敏夫(加藤登紀子と結婚)
愛とは何か、罪を償うとはどういうことか。獄中結婚は、私たちの常識を揺さぶる存在であり続けています。




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