引用:https://www.sankei.com/article/20250611-6XEFXDH6JZP7FM6Q3ZDKC44GBA/
**デニズ・イェンギン(Deniz Yengin、1978年〈昭和53年〉7月25日 – )**は、トルコ出身のクルド系男性。
日本における難民認定申請者、社会活動家として知られる。2025年5月、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されたことで注目を集めた。
来歴

生い立ちと来日
トルコ・クルド地域出身。2007年に日本へ来日し、難民認定を申請した。以後も複数回申請を行ったが、すべて却下された。
難民認定と入管問題

来日後は、長期収容と仮放免を繰り返す生活を続け、入管施設での待遇改善を求める訴訟を複数提起した。
2019年には収容施設での職員による暴行を訴え、国家賠償訴訟を起こす。
2023年、東京地方裁判所は一部制圧行為を違法と認定し、国に22万円の賠償を命じる判決を下した。
2022年には、長期収容が国際人権規約に反するとして国を提訴。2025年に判決が予定されている。
社会活動
日本人女性と結婚しており、共生を訴える活動に参加。
日本語教室の主催、地域清掃活動、文化交流イベントなど、地域社会との連携にも取り組んでいた。
覚醒剤所持事件
2025年5月12日、東京都新宿区歌舞伎町の路上で、覚醒剤1袋を所持していたとして警視庁新宿署に現行犯逮捕された。
逮捕のきっかけは「外国人が白い粉を持っている」という通報で、現場で単独行動中のイェンギンを職務質問した結果、覚醒剤が見つかった。
本人は「自分のものではない」「警察の罠だ」などと主張し、その後は黙秘している。
同年6月2日、覚醒剤取締法違反により起訴された。
評価
入管制度の問題を可視化した象徴的存在として、支援団体、人権派弁護士、野党系政治家などからの支援を受けていた。
一方で、覚醒剤事件によって一部支援者からも厳しい批判が出ており、今後の影響が注目されている。
関連項目
- 日本の入管問題
- 難民認定制度(日本)
- 仮放免制度
- 国家賠償請求訴訟(日本)
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