引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B6%8B%E8%8C%82%E9%9B%84
「記憶の長嶋」と称され、今なお日本プロ野球の象徴として語り継がれる長嶋茂雄さん。
その華やかなプレースタイルや圧倒的な人気が注目されがちですが、実は数々の**“記録”にも名を残す偉大な選手**でもあります。
本記事では、長嶋茂雄が打ち立てた今なお破られていない日本記録や注目の通算成績、伝説的な数字の数々をまとめて紹介します。
■ 長嶋茂雄の通算成績(1958〜1974)
まずは、プロ野球人生での基本成績を確認しておきましょう。
- 試合数:2,186試合
- 打数:8,094打数
- 安打:2,471本
- 本塁打:444本
- 打点:1,522打点
- 打率:.305
この成績だけでも、打撃三冠に近いオールラウンダーであったことが分かります。
安定感・勝負強さ・スター性すべてを兼ね備えていた選手でした。
■ 今も残る日本記録・プロ野球記録・セ・リーグ記録

① 最多安打 10回(プロ野球記録)
通算10度の最多安打は、今も破られていない日本記録。
打率だけでなく**「とにかく打つ」ことに徹したプレースタイル**がここに表れています。
② ベストナイン(三塁手)17回(日本記録)
1958年のプロデビューから17年連続でベストナインに選出され続けたのは前人未到。
特定ポジションでの選出回数としても未だに破られていない大記録です。
③ 開幕戦 本塁打10本(日本記録)
長嶋茂雄は、プロ17年で開幕戦に10本の本塁打を記録。
なかでも1970〜1974年は5年連続開幕戦本塁打という離れ業を成し遂げており、これも今なお破られていない日本記録です。
スター選手として、開幕の特別な舞台で結果を出し続けた象徴的記録です。
④ NPB唯一の「4試合連続三塁打」(1960年)
1960年5月8日~14日、4試合連続で三塁打を記録。
この記録は現在でもプロ野球唯一の快挙であり、「俊足・巧打」の両面を体現していた長嶋さんらしい記録です。
⑤三塁手:最多連続守備機会無失策(214)
1969年のシーズンに達成された、三塁手としての連続守備機会無失策 214。
難しい打球が多い三塁というポジションでこの数字を維持するのは異常ともいえる記録で、いかに守備の技術と集中力が高かったかを示しています。
■ タイトル・個人賞も記録級
タイトル | 回数・実績 |
---|---|
新人王 | 1958年 |
MVP | 5回(1961、1963、1966、1968、1971) |
本塁打王 | 2回(1958、1961) |
打点王 | 5回(1958、1963、1968〜1970) |
ゴールデングラブ賞 | 2回(三塁手/1972・73) |
国民栄誉賞 | 2013年(王貞治と同時受賞) |
文化勲章 | 2021年受章 |
特に新人王から始まり、MVPやタイトルを連年で受賞し続けた選手は非常に稀で、昭和のプロ野球の顔そのものでした。
■ 記録と記憶の両方を持った“ミスター”

長嶋茂雄さんはよく「記憶に残る男」と言われますが、それは**“記録も残している”からこそ輝きを放っている**のです。
華やかな打撃フォームや表情豊かなプレーの裏に、これだけの実績と継続がある──それこそが“ミスター”と呼ばれる理由でしょう。
■ まとめ|いまも破られない記録が“伝説”の証
長嶋茂雄が残した記録は、数字としての偉大さはもちろんのこと、人々の心に深く刻まれていることこそが最大の功績です。
開幕戦10本塁打、最多安打10回、三塁手ベストナイン17回…。これらの記録はいまだに破られていません。
「記録より記憶」と言われる一方で、実は記録でも歴史に名を刻んだ。
まさに“記録と記憶を両立させた唯一のスター”
――それが長嶋茂雄なのです。



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